経済やビジネスの場で語られることの多いパレートの法則。どのような場面や現象でも、総じて8:2の関係になるという理論ですが、これはアフィリエイトの世界にも当てはまるようです。
僕が経験したことと、実践者の多くが懸念するであろうことについて説明します。
パレートの法則とは

パレートの法則は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見し、世に発表したロジックです。「パレートの法則」、「8:2の法則」といった呼び方がメジャーですが、「ばらつきの法則」とも呼ばれるそうです。
経済やビジネスの事例以外でも、多くの事象がこの法則に当てはまります。例を見てみると、感心というよりも、見事な当てはまり様は驚きのレベルです。
- 売上の8割は2割の顧客から提供されている
- 売上げの8割は2割の優秀な社員の成果である
- 成果の8割は、費やした時間の2割から生み出されている
- 所得税の8割は、課税対象者の2割が収めている
- 故障の8割は、全部品のうち2割から起きている
- 都市の交通量の8割は、道路全体の2割に集中している
- 試験問題の80%は、その科目の20%の知識で答えられる
- 文章で使われる単語の8割は、全単語数の2割に当たる
- ソフトウェア利用者のうち8割は、全機能のうち2割しか使わない
- 物事の本質の8割は、2割を見ればわかる
- 100匹のアリのうち、よく働くのは2割だけ
どうでしょう?個人的には、かなり興味深い内容です。
この法則は、アフィリエイトに当てはめてみても、実に納得の結果となります。
教材購入者や初心者との関係
実践者の95%が5,000円も稼げないと、過去に調査資料のあるアフィリエイト。今でも都市伝説的かつ無責任に語られる数字です。
それは一旦置いておいて、実際のアフィリエイトにおいて、完全独学で始める初心者はごくわずかな数で、ほとんどの人は、教材を買ったりコンサルティングを受けることによって実践を開始します。そこから、実践者たちの数をパレートの法則に当てはめるとこうなります。
- やらない人:80%
- やる人:20%
教材やコンサルティングに高額の費用を投じても、80%の人がやらないという事実。ちょっと驚きですが、僕の経験上からもこれは正しいですね。コミュニティの参加しても、ほとんどの人はチャットなどに不参加ですし、やらない人は本当やらないです。切なくなるほどに。
そして、そのやる人20%を継続できるかどうかを、さらに当てはめるとこうです。
- 3ヶ月以内に辞める人:16%
- 継続して実践する人:4%
「95%が5,000円も稼げない」を振り返ってみると、5,000以上稼げる人5%≒継続して実践する人4%と、偶然にもほぼ一致します。1%は誤差として、あながちおかしなデータではないということがいえそうですね。
現在の実践者割合としては異なるものの、継続し実践していけば稼げるという構図としては、けっこうな精度と言える結果ですね。
稼ぐサイト数や記事数との関係

実際の収益に貢献するサイト数や記事数の関係としてはどうでしょう。先ほどの例にあった、こちらが関わってきます。
「売上げの8割は2割の優秀な社員の成果である」
サイトと記事でなら、こう言い換えることができますね。
- 売上げの8割は2割の優秀なサイトの成果
- 売上げの8割は2割の優秀な記事の成果
つまり、5サイトを運営すると仮定して、その中の1サイトが8割の収益を上げ、100記事あるなら、その内の20記事が8割の収益を上げるということになります。
面白いことに、こちらの結果もほぼほぼ合っている印象です。時期や突発的なアクセス爆発による変動もあるため一概には言えないものの、平均的にはそうなる気がします。さらに、次の点を踏まえると一層に興味深いものとなります。
「成果の8割は、費やした時間の2割から生み出されている」
それぞれの結果だけを見ると、8割の部分は無駄に感じられるかもしれません。しかしながら、決してそうではありません。
8割を締める稼げないサイトを作った過程で学んだこと、アクセスを集めることのない8割の記事から解析できるデータは、必ず今後の糧となり大きな成果を呼び寄せます。費やした収益に結びつかない8割の時間にさえ、大きな意味があるのです。
速くて大きな成果が期待できない記事やサイトは敬遠するのが人情、トレンドブログを実践する者の性かもしれません。しかしながら、より好みをして動きが鈍くなるよりも、多くの行動を図ることが中長期的な成功に結びつきます。
2割だけを追求していくのではなく、多くの実践を積んでいく。量は質を凌駕することは、この場合においても同じですね。
長期的な成長も見据え、スキルアップと共にしっかり積み上げていきましょう。