著作権は誰のため 置いてけぼりのアーティストと音楽教室の教育

著作権は誰のため 置いてけぼりのアーティストと音楽教室と教育機関

かねてから問題になっている、JASRACが決めた音楽教室から著作権料を徴収する方針について、新たな動きがありましたね。

反対の署名を56万人分集め、文化庁に提出したと報道されましたが、いったいどうなっていくのでしょう。

著作権は誰のためのものか

そもそも著作権とは、物質的にも明確な状態にない権利を保護する目的で存在します。無体財産権(無形固定産)と表現されているものです。

専門家ではないので、詳しく掘り下げることは難しいものの、著作者が持つ権利として、著作者人格権と著作権があることは比較的知られていることと思います。

JASRAC(ジャスラック)は、著作権等管理事業法を設立の根拠とした一般社団法人であり、言ってみれば著作権者と著作物、それを使用を望む人らを円滑にマッチングさせる役割があるわけです。

それが、どうしてカスラックなどと揶揄され、忌み嫌われる存在になってしまうのか。

どちらにも正義はあるのだと思いますが、これまでに集まった批判の声や訴訟要件、判決結果などを確認してみると、やはりそれなりの理由があることがわかっています。

アーティストの声虚しく?

宇多田ヒカルさんのこちらのツイート。かなりの物議を醸したことも記憶に新しいところですよね。JASRAC外部理事であり東大の教授でもある玉井克哉さんが、それを受けて意見したことも話題になりました。

個人的には、少々的がズレているように感じますし、付随する他の意見も客観性や妥当性に欠ける印象が残ります。

著作権は誰のためのものか

今一度、全員がこのことを考える必要があるのではないでしょうか。

ヤマハ音楽教室出身者として

僕は4歳からヤマハ音楽教室に通い、音楽に触れてきました。そのバックグラウンドからも、一連の音楽教室に対するJASRACの強硬な姿勢は疑問を感じます。

唐突に動き出したのではなく、これまでも働きかけてきた。いつまでも応じないため、少し行動を大きくしただけだ。そう言わんばかりの理屈も、そもそも音楽教室での指導や教育によって著作権が傷つけられるのか?そもそもその根拠が疑問なのです。

日本音楽著作権協会(JASRAC)が決めた音楽教室から著作権料を徴収する方針に対し、教室を運営する事業者らでつくる「音楽教育を守る会」(東京都)は4日、反対する約56万人分の署名を文化庁に提出した。会見で「文化庁は行政手続きを保留して欲しい」と求めた。

会見には、守る会会長の三木渡・ヤマハ音楽振興会常務理事、守る会理事の日下昌和・河合楽器製作所専務らが出席。著作権は音楽教室での演奏には及ばないとして、JASRACが文化庁に提出した使用料規定は「無効」と主張した。全日本ピアノ指導者協会の福田成康・専務理事は「著作権料を徴収されれば、生徒に転嫁せざるを得ない教室もたくさん出てくる。(生徒側の負担増で)音楽人口の減少につながる」と訴えた。

ヤマハ、河合楽器製作所など249事業者・団体は6月、JASRACが著作権の請求権を持たないことを確認する訴訟を東京地裁に起こしている。三木会長らは会見で、文化庁に対し、訴訟で結論が出るまで長官による裁定を保留するよう要望したことを明らかにした。

 署名は段ボール約50箱分。署名と要望書を受け取った永山裕二・文化庁長官官房審議官は「法令に基づき対応したい」と述べた。(赤田康和)

出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170704-00000024-asahi-musi

音楽教室で使用される楽譜は、当然著作権使用料が発生していますし、それ以上にJASRACが徴収する根拠があるのでしょうか。

例えば、「先生、テレビで流れてた◯◯の曲弾いてみて」と生徒に言われた場合、「JASRACに許諾を得ていないから弾けないのよ」となるのだろうか。そんなバカな笑

なんて、まったく面白くもない冗談話のような現実になってしまのかもしれません。

政治家や警察機関、相当な利権が絡み合った闇も存在するのかもしれませんが、その周辺の解体作業も必要でしょう。

98%もの事実上独占状態にあるJASRACの牙城を誰が崩すのか。第2位のイーライセンスと第3位のJRC、その経営統合を薦めたエイベックス、「その先」を見据えるアーティストたちの動きにも注目です。

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ABOUT運営者情報

北海道出身、東京都在住。幼少期から音楽に触れ、ビジュアル系バンドでの活動を経て作曲家へ。その後、大手IT金融グループ社員を経て独立。現在はアフィリエイトやネットマーケティングのコンサルティングを通じて、研鑽の日々を送っています。