サイト名や記事タイトルは変更してはいけない。これが一般的な解釈であり、ほとんどの場合での正解です。僕もまず変更しませんし、コンサルティングの際にもしないことを薦めています。
ただ、これは一概に言えない部分がとても多く、含めたキーワードやそれに対するアクセス、被リンク、運営期間、変更頻度など、さまざまなポイントが重なりあって影響するもののように感じます。
良い方向に作用する場合も多々あったので、シェアします。
サイト名の変更

サイト公開の際に一番頭をひねることになるのが、サイト名をどうするかじゃないでしょうか。
ターゲットに合わせたキーワードやブランディングから、ライバルチェックからの独自性の追求など、思考を凝らして決めているはずです。とはいえ、けっこうノリで決めることもあったり、それが結果的に良かったりすることもあるので難しいところですけどね(笑)
「やっぱちょっと違う」
「なんかしっくり来ない」
そう思ってしまうこともありますし、気になり始めると頭から離れなくなるものです。そんな時に注意して欲しいのが、以下の点です。
・集客しているキーワード
・キーワードのサイト内出現度
公開して間もない、これからのサイトであれば大きく変更しても影響は少ないと考えられます。ただある程度の期間が経過していて、数百〜数千のアクセスを1日に集めるほどのサイトになっているのであれば、かなり注意が必要だといえます。
アナリティクスやサーチコンソールで流入キーワードの確認は必須です。
サイト名変更の事例
例えば「イタリアン 東京」なるキーワードの流入が多いサイトで、サイト名にも「イタリアン 東京」が含まれていたとします。
そのタイトルのイタリアンの部分をフレンチにした場合。当然「イタリアン 東京」の検索結果に悪影響を及ぼします。数十ページもの格下げも覚悟しなくてはいけないレベルです。
ただ、同じような変更でもこんなケースもありえます。
「イタリアン 東京」を含めたサイト名にしているのに、競合が強く上位表示がされていないサイトがあり、「フレンチ 東京」のタイトルの記事がバズっていたとします。
「フレンチ 東京」のオーガニック流入も多く、他の記事でも多めにフレンチが出現しているとすると、サイト名のイタリアンをフレンチに変更することで好転は十分に期待できます。
この後者の事例は僕の体験に基づくものです。もちろん「イタリアン 東京」の検索順位は圏外になりましたので(笑)、より良い状況の取捨選択ということになります。
また、サイトが成長する方向によって変更が好転をもたらす可能性もあります。それはサイトのディスクリプションなども同じです。
そのためにも、前述のポイントへの注意は重要です。
記事タイトルの変更

記事タイトルの変更でも似たような注意点があります。ただ、サイト名に比べると、緩やかな注意でいいように感じていますね。もちろん、ここでもポイントになるのは変更対象となるキーワードです。
記事タイトル変更の事例
もう一つは、長いタイトルからコンパクトに変更したケースです。まず前提を説明しますね。
記事タイトルは30文字前後でするのが検索エンジンにも人の目にも最良だと、一般的にいわれています。そこで、長い場合を検証してみたくなった僕は、以前50文字以上のロングタイトルで記事を入れ続けたことがあります。
タイトルが長い分キーワードが多く入り過ぎないよう注意し、30文字前後のタイトル記事とタイトルの長さ以外は変わらない条件にしました。本文の構成やキーワードの使い方も、まったく同じ条件です。
すると、長いタイトルの記事のほとんどが、数十位の検索順位に落ち着く結果だったんです。他の記事が1ページ目に表示されているにもかかわらず、です。
そして、ここからが本題です。そうです、その長いタイトルの記事を、間をあけて順番に30文字前後に変更していったんです。すると。
結果は見事1ページ目入りです。全ての記事ではなかったことが、変更の効果がよりリアルに感じられました。記事タイトル30文字前後のルールは正しい、それを実証した結果となりました。
ちょっと回りくどいケースですし絶対的なものでもありませんが、変更が良い結果をもたらした一つの事例ですね。
データを取りながら少しずつ
いずれの変更もリスクを伴うものなので、データを取りながら、解析した結果を踏まえながら少しづつ行うことをおすすめします。データを見ておけば、結果の予想も立てられることもありますし、絶対に変えてはいけないキーワードもあらかじめ知ることができます。
特に記事タイトルとカテゴリーを同時に変更するのは要注意です。タイトルもURLもガラッと変わってしまいますし、それが同時に複数あるとなると、かなりリスクが高まります。
共通していえることは、人の目も検索エンジンも惑わせないということ。むやみやたらな変更は混乱を招きます。
「ユーザー第一主義」を念頭に、ユーザビリティを高めるサイト作りが重要ということですね。
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