WordPressでサイト運営をする際に、「定番」と呼ばれるプラグインがいくつかあります。All in One SEO Packもその一つで、多くのサイトで導入されており、効果が認められているプラグインです。
多機能なため設定項目もたくさんあって、初心者はどうしても敬遠しがちです。設定の際には専門用語もたくさんありますし、そもそも難しすぎるんですよね(汗)
はじめは僕もそうでしたが、運営するたくさんのサイトでいろいろと検証してきたこともあり、今ではかなりのことがわかっています。なんでも経験ということですね←
「いろいろ出来るけど、実はこれで十分だな」今回は、そんなポイントだけにしぼって解説していきます。
[目次]
All in One SEO Packの使い方

この記事はAll in One SEO Packをインストールして有効化させた状態から、使い方の手順を説明していきます。
プラグインのインストール方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
用語解説も入れていきますが、読んでもわからない場合はスルーして大丈夫です!
All in One SEO Packでできること
冒頭にも書いた通り、All in One SEO Packは多機能です。これ一つでSEOは対策はOKと言っていいくらい、たくさんの機能が装備されています。
- タイトルやメタ要素の設定
- noindexの詳細設定
- アナリティクスの解析コードの設置
- Google+の著作者情報の登録
- サーチコンソールの認証登録
- SNS設定(FacebookのOGPなど)
- XMLサイトマップの設定
代表的なものだけでも、これだけあります。そして最近では、Robots.txtへの出力やスパイボットのブロック機能なども、バージョンアップによって追加されています。
機能が充実していると設定も大変そうに思われるかもしれませんが、そんなことはありません。今回は必要なポイントだけに絞りましたので、設定は5分もあればOKです。一緒にやっていきましょう。
なお、テーマによってはAll in One SEO Packの導入が必要ない場合があります。必要がないというか「入れちゃダメ」です。有名なところではTDCやデジブレスの有料テーマが、それにあたります。
テーマに実装されたSEO対策がAll in One SEO Packの機能と干渉し、逆効果になってしまうというものです。そのような可能性については、各テーマの説明に書かれているはずなので、必ずチェックしておきましょう。
All in One SEO Packの設定
各項目で「ここは押さえて!」という部分だけ赤枠を付けて解説していきます。それ以外は好みの設定でいいですし、完全に同じにしていただいてもOKです。
一般設定

【カノニカルURL】にチェックを入れます。
URLの重複を避ける設定です。現在のWordPressは、デフォルトでカノニカルが挿入される仕組みなので、チェックを入れなくても自動で制御されています。
チェックを入れておくと、ページごとに設定したい場合やページネーション(1記事のページ分割)の際に活用できます。
よくわからない場合、無言でチェックを入れておきましょう^^
キーワード設定

ここで一度、ページを1番下まで一気にスクロールさせて「キーワード設定」の設定変更をします。これによって次の「ホームページ設定」で、キーワードの設定ができるようになります。変な順番ですが、こうやってください(笑)
【キーワードを使用】を有効にします。
【メタキーワードとしてカテゴリーを使う】のチェックを外します。
【メタキーワードとしてタグを使う】のチェックを外します。
ホームページ設定

「ホームページ設定」までスクロールして戻り、以下をそれぞれ入力します。
【ホームタイトル】
【ホームディスクリプション】
【ホームキーワード】
キーワードは半角コンマ「,」で区切ります。サイトの特色が散らかってしまわないよう、キーワードは多くても5個前後にするといいでしょうね。
※あくまで例なので、このサイトは存在しません(笑)
タイトル設定

【タイトルを書き換える】を利用停止にします。
検索エンジンに表示されるタイトルに、Googleによる自動調整が入らない設定にします。
カスタム投稿タイプ設定

【カスタム投稿用のSEO】を有効にします。
【SEO on only these post types】を、投稿と固定ページにチェックを入れます。
【詳細設定を有効化】を有効にします。
カスタム投稿をする際に、個別設定ができるようにしておきます。
表示設定

管理画面上の表示設定なので、お好みでセッティングしてください。
ウェブマスター認証

サーチコンソールの認証設定です。※下記注意欄を参照
Google設定

Google+、Googleアナリティクスの設定です。※下記注意欄を参照
サーチコンソールやアナリティクスは、テーマのカスタマイズ設定やPHP編集から設定できる場合、そちらでやることをおすすめします。
All in One SEO Packで設定をすると、将来的にプラグインが不要になり無効化することになった場合、連動して無効になってしまいます。
またプラグイン周りに不具合が発生した場合も同様のリスクがあるため、All in One SEO Packに依存させない方が懸命です。
それくらいサーチコンソールやアナリティクスからのデータは大切ということですね。
Noindex設定

【カテゴリーをnoindexにする】のチェックを外します。
【他の赤枠内の項目】に、すべてチェックを入れます。
カテゴリーをインデックスさせることは、検索エンジンからも一定の流入はあり、SEO的にも有効とする考え方が多いです。僕も、これは実感するところですね。
詳細設定

【ディスクリプションを自動生成】にチェックを入れます。
冒頭部分から自動生成される設定になり、記事を公開するたび、ディスクリプション(記事の抜粋説明)を登録する必要がなくなります。個別で登録した場合は優先されるので、効率的にもいいです。
設定を更新をクリックし、しっかり保存しましょう。
機能の追加

「機能管理」から、他の機能を追加することができます。XMLサイトマップやSNS設定がしたい場合、対象の機能を有効化させ設定していきましょう。
なお、XMLサイトマップの設定を「Google Xml Sitemaps」など他のプラグインで送信設定している場合、あらためて設定する必要はありません。
個人的には、Googleに対して最適な書き方で生成されるといわれる「Google Xml Sitemaps」がおすすめですね。
また、現行のテーマのほとんどはソーシャルメディア対策(facebookページのOGPやブログカード化)が取られています。テーマで設定できる場合は、そちらで完了させましょう。
記事を公開するときの入力

記事の新規追加画面「本分入力欄」の下に、All in One SEO Packの個別設定ができるようになります。
極論的にいうと、赤枠の3点は設定しなくても大丈夫です。「タイトル」「ディスクリプション」は、空欄の場合は自動生成されますし、キーワードはSEO効果がないとされています。
しかしながら、あえて僕は設定することをお勧めします!
自動生成されるディスクリプションは、必ず最後の文章が見切れますし、タイトルやキーワードを設定することで、自分自身の中で記事の役割りや狙ったものが顕在化させることができます。
自分を成長させていくためには、こういったちょっとした部分も大切になってくると思うんですよね。
その下にあるnoindexなどのチェック項目は、設定する機会は少ないはずなので、特に気にする必要はないでしょう。
ツール設定だけに溺れるなかれ
All in One SEO Packの設定は以上です。
SEO対策と言われるとアレもコレもやっておかなければと思いがちですが、過剰に反応し、対策を講じる必要はありません。これくらい押さえておけば十分です。
そして、一番のSEO対策は「コンテンツの充実」です。サイト運営の本質である価値の提供を見失わず、オリジナリティのある記事、訪問者がより楽しめるサイトを作っていきましょう!